1月4日 主の公現「公現―すべての人に輝く光」

1月4日 主の公現 マタイ2章1~12節 公現―すべての人に輝く光

 新年の最初の日曜日は主の公現の記念です。本来は8日なのですが、キリスト教国でない日本では主日に移してお祝いされます。聖家族の主日と違って福音朗読は毎年同じです。これは占星術の学者の来訪がマタイにだけ記されていることによるものでしょう。なお、朗読箇所の順序は先週とは逆になっています。

 この学者たちの来訪をもって教会では公現の出来事としています、去年も書きましたが「公に現れるといっても3人だけやないか!」と言いたくなりますね。さらに、聖書には3人とは書かれていません。複数形ですから2人かもしれないし、4人以上かもしれません。贈り物の数に合わせていつのころからか3人が定着したようです。先日、葛幼稚園の聖劇で、博士登場の場面の幕が開いたら4人立っていました。「お、ここは4人か!」と思ったら一人はヘロデ王でした。やっぱり3人ですね。女の子が博士の役をする幼稚園もあります。当時女性の学者もいたかもしれません。
 学者たちは「占星術」を行っていました。いわゆる星占いですね。イスラエルでは律法で占いを禁じられていたので彼らは「律法を守らない異教徒」だったということになります。一方、星の研究は占星術を通して発達したので、彼らは天文学者だと考えることもできます。いずれにしても星の観察からイスラエルの方角に王が誕生したことを知り、訪ねたわけですが、その結果はイスラエルの王ではなく、すべての民の王となる方と出会ったということです。それで異邦人である彼らが人類の救い主と出会った出来事をもって「公現」とされるのです。しかしこのストーリーはこれで終わりではありません。おそらく彼らは自分の国に帰ったあと、救い主と出会えた喜びを仲間や家族、周りの人に伝えたことでしょう。それを聞いた人たちも救い主の誕生を知ったのです。
 公現はギリシャ語で「エピファネイア」、意味は「輝き出ること」です。イエスの誕生を通して神の栄光がこの世に輝きました。最初の時点では、この輝きは限定的なものでした。聖家族、羊飼い、学者たちにまず輝きました。それは少しずつ広がっていき、現代においては世界各地でクリスマスをお祝いしています。
 占星術の学者に敬意を表して星にたとえると、星の輝きは何万光年もかかってわたしたちに届くそうですね。今見ている星の光は何万年前のものだとすれば、それほどの時間がかかっても星の光は届くということです。救い主の輝きも、どんなに時間がかかっても、必ずすべての人に届くのです。

 公現は占星術の学者で終わったのではありません。その後、少しずつ救い主の誕生は彼らや羊飼いによって静かに伝えられていったことでしょう。わたしたちも、日本社会で多くの人々がお祝いしているクリスマスの主役がどんな方であるかを伝えることによって、主の公現に協力することができるのです。

(柳本神父)

PDFはこちら → 1月4日説教 主の公現

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