Kyo.Prot.N.78/2020 京都教区の皆さまへ 


2020年 聖母被昇天祭司教メッセージ 


京都教区の皆さん、コロナ感染者の増加が止まりません。6月に再開したミサもまた休止になってい ます。聖母被昇天祭を迎え、コロナ禍のために教皇フランシスコが作られたマリアへの祈りをもとに、 わたしたちの祈りをささげましょう。この祈りは、中央協議会発行「パンデミック後の選択」に収録さ れています。(下線部が、教皇の祈りです) 

■マリアの保護 
神の母、わたしたちの母マリア、全世界が苦しみと不安に襲われているこの過酷な日々の中で、あ なたのご保護により頼み、助けを求めます。新型コロナウイルスの世界的大流行のただ中にあるわたし たちに、あわれみの目を注いでください。 治療中の人、後遺症に苦しむ人、その家族、また感染にお びえる人など、この不安にいるわたしたちを守り、感染拡大を早く止めてください。 

■死者への追悼 
マリアよ、愛する人を亡くした悲しみに打ちひしがれている人、亡くなった人を大切に葬ることので きずに涙を流している人を慰めてください。わたしたちは、今もなお世界中で、感染症で亡くなったす 
べての死者のために、永遠の安息をいつくしみの神に祈りつづけます。 

■会えない人同士への慰め 
マリアよ、感染した大切な人を案じながらも、感染の拡大を防ぐために、寄り添うことのできない人 を支えてください。 多くの人が病者や高齢者の見舞いを控えています。この夏休み休暇に、家族と離 れて暮らす人たちが、故郷の家族に会えない人がいます。お互いの健康を気づかいながらも、こころを 通わせ、心の絆を深めることができますように。 

■仕事、生活の不安

マリアよ、将来が見通せず、収入や仕事への影響に不安を抱く人に、希望をお与えください。 長引く感染拡大で、あらゆる職種に携わる人々に生活にかかわる深刻な状況が続いています。また、 7月の九州や東北の豪雨災害で被災した人が苦しんでいます。あなたの支えによって、この難局を乗り 越えていくことができますように。また、社会の弱い立場の人々への関心と配慮が保たれますように。 

■感謝 
マリアよ、この危機の最前線で、いのち懸けで人命救助に当たっている医師、看護師、医療従事者、 ボランティアをお守りください。勇気を奮って力を尽くすこのかたがたを励まし、力と惜しみない心と 健康をお与えください。 また、わたしたちの教会で、感染防止のために奉仕する信徒、修道者、司祭 に感謝します。これからも安全と健康の恵みを受け、信仰共同体の一致を守ることができますように。 
悩み苦しむ者の慰めであるマリア、苦しむあなたのすべての子らを抱きしめてください。神が全能の み手を差し伸べ、この恐ろしい感染症の大流行からわたしたちを救って下さるようにお祈りください。 アーメン。 


2020年8月15日 聖母被昇天祭 
パウロ 大塚喜直