♱主の平和
現在、日本全国でオミクロン株による新型コロナウイルス(Covid-19)感染が急拡大しています。関西各府県や奈良県でも新規感染者数の過去最多を更新しています。オミクロン株は感染力が強いと言われる反面、重症化率や死亡率は低いとされています。しかしながら、奈良県では4か月ぶりに亡くなられる方がおられ、重症の方もいらっしゃいます。また、医療状況もひっ迫が進み、奈良県の新型コロナ対応病床使用率も50%に近づいてきました。自宅療養・入院を待つ人も1000人を超えています。
そのような状況を踏まえ、すでに中止している平日の公開ミサに加え、1月30日より主日の公開ミサも中止することにいたしました。
信者にとって聖体の秘跡の重要性は言うまでもありません。しかし、感染急拡大によって誰もが感染者・濃厚接触者になりうると言われている状況です。感染するかもしれない、うつすかもしれないという不安と迷いの中でミサを続けることよりも「いのちを守る」ことを優先させていただくことにいたしました。どうぞご理解ください。

なお、以前と同様に主日・祭日のミサの義務とゆるしの秘跡の義務は免除されております。ミサのYouTube配信、聖書と典礼の配布、主日の福音の説教のプリント、教会学校向けの塗り絵プリントなど、みなさまの信仰生活の助けとなるものも用意させていただきます。奈良ブロックや京都教区のホームページからダウンロードできますのでどうぞご覧ください。他教区や他ブロックで配信されているものもぜひご利用ください。
また、教会に行けなくてさみしい思いをしておられる方にはぜひ手紙や電話、メールなどを活用し、つながりを深めてください。教会や司牧者にできることがあれば遠慮なくご相談ください。

新型コロナウイルスの感染拡大は、わたしたちにとって何が大切なものであるかを気づかせてくれる機会ともなりました。感染終息後に元の社会に戻すのではなく、その気づきを生かす社会となるよう準備していきましょう。
司祭は常にブロックのみなさんのことを思いながらミサを捧げています。みなさんの心と体の健康を心よりお祈り申し上げます。

2022年1月21日         奈良ブロックモデラトール 柳本昭
司牧チーム一同